さて3回目である。1.2回目とは違い、今回は冬だ。発熱して寒くなったらさぞ辛いのではないだろうか？ 等々考えている間にうち終え、刺された部位を脱脂綿でおさえている。
5分程経った後だろうか？ ほろ酔い感が全身を駆け巡って来た。350ml缶を一本飲んだ後のような感じだ。だが30分もすればそれは冷めてしまった。しかしその後説明の難しい感覚は残った。いつもの自分の乗り移っている身体とは違う。何と言ったらいいか、乗り慣れていない他人の車を運転しているような感覚だ（特に大きな問題はないが、アクセルやブレーキ・アクセサリーの位置などが微妙に違い、変な感じする）。1回目の時と同じく要領が悪くなり、同じところを行ったり来たりする現象は出た。そのせいか仕事終わりが30分程遅れてしまった（やり忘れた事も後に思い出したが、それは毎度の事だ）。
仕事が終わり帰途につく。チャリの運転は特に問題はなし。食欲もまだ普通にある。途中でコンビニに寄り唐揚げを食べてしまった。血圧の問題があるが、副反応が出る前に栄養を蓄えておかねばならないからと無理に自分を言いくるめたのである。副反応と言えば、同僚にしろ利用者にしろ、2回目に出た人と違う人が出ている。2回目に出た人が今回は出ず、逆に2回目に出ずに今回出ているといった感じた。出る症状も2回目とは違う人もいた。中でも気持ち悪くて食事が喉を通らないのが、1週間も続く人は大変だ。出勤できても仕事にならないではないか？ 運良く私はその日の内はそういった現象は全く現れず、普通に夕食を食べて早めに寝た。その日の内の体温は35〜36度代でずっと平熱だった。
問題が出始めたのは日が変わった頃である（2日目）。トイレに目が覚めたが、寒さと身体がうまく動かないせいであまり行く気がしない。散々悩む事15分強、漸くドテラを来てトイレに行く決意をする。部屋の中を躓かないように移動する事にこんなに気をつけた事はない（80越えた老人だって、夜中トイレに行くのにそんなに躊躇する事はないだろう。現に仕事で夜勤をやっている時、自分で動ける利用者は何度も起きてトイレに行く。ベッドから起き、靴をはき、寝ぼけて転ばないように起き上がり、部屋の扉を開けて怖い爺ちゃんを起こさないように足音を消して向かう。そしてそのトイレは私の布団からトイレまでの距離よりもずっと遠い所にあるのだ）。身体中に倦怠感があり、寒さもあって、自分の身体ではないような感じだったのである。風邪をひいた時身体中が痛むが、その痛みがない状態といった感じだろうか？ その時熱を測ればよかったが、とにかく布団に包まるのが先で、測る気は到底起こらなかった。寝返りをうってもどの体位も正解とも思えず、しきりに寝返りを繰り返した。刺した部分が下になると微妙に痛い（が、耐え難いほどでもない）トイレには3時間程毎に行き、毎回同じような事を繰り返した。
6:47体温は37.4度だった。夜中の寝苦しい時に測ったらもっと高熱だったかもしれない。9:30 37.8度。朝食を正月の残りもちで作った雑煮で済ませ、解熱剤を飲み、またすぐに布団に横になる。今回は回復する事を優先にし、ビデオは観なかった。前回頭がボーッとして内容が分からなかったという事もあるが、私だけ接種後の休みを2日もらっているので、それが更に長引いて迷惑かけては済まないと思ったのが一番先にある。
昼飯は消化のいいシチューで済まし、更に横になる。15:20 身体に熱感と倦怠感を感じ、検温すると38.3度あった。再び解熱剤を飲み、横になる。17:20には36.2度まで下がった。夕食は残っていた味噌汁をおじやにして食し、風呂に入って寝る。この頃になると寒気や倦怠感はない。が、体温が急上昇してきたのだろうか？ 顔に火照りが生じて来た。明けて0:40 38.5度あった。もらった解熱剤の最後の一粒を飲み、布団に包まる。夜中に2回ほどトイレに行ったが、寒気も大きな倦怠感もなく（普段と変わらない様子）、少々寒いがわざわざ着るのが面倒なのでドテラはなくても大丈夫だった。
3日目朝7時36.2度まで下がっていた。腰痛がひどかったのが唯一の問題だろうか？ 普段酷使して弱っている部分の痛みが直に出て来たのだろう。これは2日目の夜中の酷かった時にはなかった症状だ。倦怠感はまだ少し残っており、他の人のように勤務があったら大変だった。今日も大事をとって横になっていよう。以降その日は須らく36度代の平熱だった。昼飯は昨日の昼のシチュー残りにスパゲティをぶち込んで食べた。
17時。体調も回復して来たので散歩に出てみる事にする。が、10分歩いたところで後悔した。少々倦怠感がぶり返して来たのだ。このまま続けられない事もないが、気晴らしにならないので、やめて帰ってきた。
さて4日目。ずっと平熱（あえて言うなら低すぎか？ 35度代ばかりだった）なので普通に仕事に出る。何か残っているのは確かだ。要領悪く行ったり来たりしたり、やたらと時間がかかる。が、それ以外は特に問題はなく現在に至っている。